もちもちたいむびより

日々の出来事、思う事。

○信号、1人で渡るの、怖くない

帰っている途中。少し広めの道路の信号を渡り終わる頃、青いランプが点滅に変わった。

向かいから自転車の後ろに小さな子供を乗せたお母さんが「ほら!ついておいで!」と後ろに向かって軽く叫んだ。お母さんが叫んだ先にはちびっ子相撲で優勝しそうな重量級の、白い柔道着を着た男の子が自転車で後ろをついてきていた。

赤に変わってしまいそうな点滅信号と、急いで渡り去ろうとして遠ざかっていく母親。

ドキドキしているのが伝わってくるような、心から不安そうな顔をしている大きな体の小さな男の子が私の横を通りすぎていった。

 

自転車の後ろに妹を乗せた母親の後ろを、私も自転車で追いかけていた。

離れてしまえば置いていかれて二度と会えなくなるような寂しい気持ちと怖さ。「赤信号は絶対に渡るな」と何度も教えられて頭にすり込まれてるからこそ、信号が点滅になった時の焦り。あの男の子の不安な気持ちは私もよく知っている。

 

いつから点滅信号を1人で渡れるようになったのだろう。置いていかれると思っていた所に一人で帰れるようになったのだろう。そんな事を考えながら住みなれたワンルームに戻って電気を付けた。