もちもちたいむびより

日々の出来事、思う事。

弔い合戦

子供の頃は同じ遊びで何度でも楽しめたけど、学習能力がついて大人になってしまった今、同じ景色を見る事も、成長しない自分でいる事も心から嫌になる。常に変化しておかないと、薄汚れたかのように感じてしまう。単に飽き性なだけでもあるのだけれど。

 

数年前。無い場所に、新しい場所を作れるだろうかと悩み続けた。悩みながらも怯えながらも、じっとしている事は出来なくて、往生際悪そうに小さな歩幅で歩いてた。あの時の悩みは今、消えそうになっている。場所が出来始めている。

変わりに元々いた場所は、ある日突然消滅した。そこに戻るつもりはなかったけれど、無くなるとも思ってなかった。

私が前線にいた遥か昔は、まだその場所に力はあった。離れてからは傍観しているだけだったけど、みるみるうちに衰弱化している気がした。誰からも求められないなら、無くなった方がマシだ。私が好きだったあの場所は、こんな場所だったのだろうかと、ただ冷めた目で見てた。

新しい場所を作るつもりで歩いてきた。その途中で芽生えた新しい気持ち。もう一度あの失った場所を私の手から作れないだろうか。私と共に消えた存在を、私の手で、新しい形で蘇らせたい。あの場所で感じた限界を無くして、私と一緒にこの場所で生まれ変わればいい。そのチャンスを、私に貰えないだろうか。

 

戻る気は無かったし、何の悔いもなかった。思い入れが詰まった場所だったけど、もう期待も出来なかったし、心から離れたかった。

「本当に好きだったんですね」と、いつか言われた。きっと誰よりも私が好きだった。だからこそ、あの場所にいるべきじゃなかった。

無い場所に場所を作れるかと悩んだあの日々が、私の自信になった。今度こそ、皆に喜ばれる場所として看板を担ぎたい。大好きだったあの場所を、違う形で作り替えたい。それが今の私の密やかな目標。

 

誰にも悟られず、気付いたら出来上がってたくらいの遥か下から攻め上げる、あの頃の私の為の、弔い合戦をはじめよう。