もちもちたいむびより

日々の出来事、思う事。

二度と会いたくない人が夢に出てくる事がある

そんなに長い人生を歩んできた訳ではないが「二度と会いたくない」人が何人かいる。理由は色々あるが、例えるならば「イジめた人間は忘れるけれど、イジメられた人間は絶対に忘れない」という事がほとんどで、この先もきっと許すこともない。そんな人達だ。にも関わらず、時々夢に出てきてとても嫌な気分にさせられる。

 

もう10年以上前、ブラック企業に勤めていた。そこにいた「二度と会いたくない」女が、やめてから5年ほどして夢に出てきた事がある。やめてから連絡を取った事もないし、あった事ももちろんない。とても恨めしそうな顔で無言でこちらを見ていた、というような夢だった。朝、起きて母に言うと「アンタよっぽど縛られてたんやな。早く忘れなさい」と言われた。

私は縛られているのか!とハッ!とした事があった。今でもその夢を鮮明に覚えている辺りが、もう呪いなんじゃないかな。

 

この夢を思い出したのも、この夢の女が可愛く思えるくらい「二度と会いたくない」女が夢に出てきたからだ。夢とは便利なもので、私の都合の良いように脳が話を作ってくれる。夢の女は私に何か許しを請うような目つきだった。そんな女に向かって私は

「二度と会いたくないし、今までの事を許す気もないです。私は怒ってます。あなたに何かをしてほしいともなんとも思わない。消えてください」とハッキリと目を見て淡々と答えた。

それでも女は私の後をズルズルとついてきた。あの頃のように。無視をした。そんな夢だった。

 

朝起きて、とても嫌な気分になった。あの頃本人にハッキリと言えなかった自分にとって、都合の良い夢。相手はなんとも思ってないし、私がこの先もこの女の事を許すことがない事を再認識した。

 

きっとこの先も時々出てきては嫌な気分にさせられるのだろう。そのたびに今回の夢の事もまた思い出す。記憶を消すことがきっと出来ない。良い事も悪い事も思い出箱に納められていく。

愛しい人達が夢に出てくる事は稀なのに、二度と会いたくない人は鮮烈な印象の夢になる。プラスの力もマイナスの力も同じ50なら、マイナスが勝つ、という事と似ている。きっと嫌な事は残りやすいんだろうな。

 

今、仕事もプライベートも人生で一番満たされている。本当にこんなに満たされる事があるのだろうかという戸惑いと共に「思い出せ」と言わんばかりに、二度と会いたくない人が出てくる。今の幸せの戸惑いの隙間に私の暗い部分が潜んでる。

だからこそ、もう失敗しないだろうと思う。幸せの戸惑いに、あの日々を映せる自分がいるのなら、道を踏み外す事もきっとない。忘れたい日々から急激に遠ざかる今の私は、あの日々に支えられているのだろう。そう思える。心から。

 

それでもきっと私は、彼女たちを許すことはない。

いつか笑って話せる夢を、私が見る日まで。